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2023年の振り返り 金利・株価

2023年最後のブログです。


今年もたくさんの方に大変お世話になりました。

この場を借りてお礼申し上げます。


さて、2023年の金利・株価について

振り返りをしてみたいと思います。


住宅ローン金利 2023年の振り返り


まず金利の動きからです。


2023年は昨年に引き続き

長期金利がじわりじわりと

上昇した年でした。


住宅ローンの金利も

長期金利を指標としている

フラット35の金利が

1年間で+0.23%の

上昇をしました。


「長期固定金利型住宅ローン」の

代表選手である「フラット35」の

直近2年間の金利推移は以下の通りです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


🔳フラット35(※) 直近2年間の金利推移


※住宅金融支援機構買取型フラット

返済期間21~35年、融資率9割以下の

最低金利


<2023年12月>1.91%

<2023年11月>1.96%

<2023年10月>1.88%

<2023年 9月>1.80%

<2023年 8月>1.72%

<2023年 7月>1.73%

<2023年 6月>1.76%

<2023年 5月>1.83%

<2023年 4月>1.77%

<2023年 3月>1.96%

<2023年 2月>1.88%

<2023年 1月>1.68%


<2022年12月>1.65%

<2022年11月>1.54%

<2022年10月>1.48%

<2022年 9月>1.52%

<2022年 8月>1.53%

<2022年 7月>1.51%

<2022年 6月>1.49%

<2022年 5月>1.48%

<2022年 4月> 1.44%

<2022年 3月> 1.43%

<2022年 2月> 1.35%

<2022年 1月> 1.30%


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ちなみに、短期金利については

史上最低金利を維持していますので

短期金利を指標とする

「変動金利型住宅ローン」の金利も

2023年末時点では

いまだ上昇をしていません。


12月時点で

変動金利型住宅ローンにおいて

金利競争力のある主な金融機関の金利は

以下の通りです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


🔳変動金利型住宅ローン 12月の金利

(ネット銀行・都市銀行の一部商品例)


SBI新生銀行・・・・・・0.29%

住信SBIネット銀行・・・0.32%

auじぶん銀行・・・・・0.319%

PayPay銀行・・・・・・0.29%

りそな銀行・・・・・・0.34%

三菱UFJ銀行・・・・・・0.345%


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ご覧の通り

2023年12月時点の

住宅ローン金利相場としては


35年固定金利・・・・ 2.0%弱


変動金利(最優遇金利)・・・0.3%前後


といったところです。


ただし、

住宅ローンは20年・30年と返済をしていくので

短期的な金利推移や現在の相場だけではなく

長期的な目線で

現在の金利水準を捉えておく必要があります。


そこで

過去35年における

全期間固定金利と変動金利の推移も

確認しておきましょう。


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🔳過去35年の住宅ローン金利推移


<フラット35(旧公庫)>

最高値(1990年)・・・5.50%

最低値(2016年)・・・0.90%

平均値(過去35年)・・2.65%

2023年12月 ・・・・・1.91%


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<都市銀行変動金利(最優遇金利)>


1990年・・・・8.500%

1998年・・・・2.500%

2003年・・・・1.375%

2010年・・・・0.975%

2018年・・・・0.625%

2023年・・・・0.300%前後


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いずれも1990年のバブル時代までさかのぼると

現在とはかなりかけ離れた水準の金利ですが


金融ビッグバンが起こった後の2000年以降の金利は

参考にしておいた方がいいかもしれません。


将来の金利を予測することは誰にもできませんので

楽観シナリオと悲観シナリオの両方を想定し

万一の備えをしておくことが重要です。


具体的には

現在の低金利がずっと続く前提の楽観的な

返済シミュレーションだけではなく


金利が上昇した場合の悲観シナリオも想定して

金利上昇シミュレーションをしてみてください。


例えば

5000万円を35年・元利均等返済で借りた場合

金利上昇が起きると返済額が

以下のように増えます。


画像1 ラッキーシナリオ


画像2 楽観シナリオ


画像3 中間シナリオ


画像4 悲観シナリオ



実際には

金利上昇の幅やタイミングはもっと不規則です。


右肩上がりに上昇を続けるものでもなく

上がったり下がったりを繰り返します。


金融政策として

金利を引き上げる時には

通常は徐々に金利が引き上げられますが

過去バブル期には

たった2年足らずの間に

4%台から8%台まで

+4%も

住宅ローン金利が上がったこともありました。


ただ

8~9%といった高金利時代は長くは続かず

その後2年くらいで元の水準まで

戻っています。


まさか起こらないだろうと

誰しも思ってしまいますが

万一想定外のことが起きた場合でも

その期間を乗り切れるだけの

盤石な家計にしておきたいですね。


いずれにしても

将来の金利は

誰にも予測ができないため

あらゆるパターンで

上昇シミュレーションを

してみてください。


その上で

自分の家計やライフプランに合った金利を選んだり

金利が上昇した場合の対策を

事前にたてておくと安心です。



株価2023年の振り返り


続きまして

2023年の株価の動きを確認してみたいと思います。


2023年は日経平均株価が

想定外に上がった年でした。


1月4日の大発会の終値では

2万5716円だった日経平均株価が

12月29日の大納会の終値では

3万3464円となり

1年間で+7,748円(+30%)も

上昇をしています。


2023年末に過去最高値を更新した

アメリカのS&P500と比較しても

日経平均株価が頑張った一年でした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


🔳日経平均株価・S&P500 過去35年の推移(終値ベース)


<日経平均株価>

2023年 1月 4日・・・ 2万5,716円

2023年12月29日 ・・・ 3万3,464円(年間騰落率+30%)


最高値(1989年)・・・3万8,915円

最安値(2009年)・・・ 7,054円


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<S&P500>

2023年 1月 3日・・・・3824.14

2023年12月29日 ・・・ 4769.83(年間騰落率+24%)


最高値(2023年12月28日)・・・4793.30

最安値(1989年 1月 3日)・・・ 275.3


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この10年は

世界中で金融緩和政策がとられたため

株価が大幅に上昇しました。


日本の株もアメリカの株も

チャート上はピークをつけており

2022年頃から

そろそろ景気後退期に入るのでは?

といわれながらも

予想外に株が頑張っています。


ただ1年を通して

上がったり下がったり

短期的な値動きが激しく

難しい相場の年だった

印象がぬぐえません。


2024年は日経平均株価が

いよいよバブル期の最高値を更新して

3万9千円 を超えていくのか


それとも利上げとともに

株高が止まるのか

株も金利も

将来を予測するのはなかなか難しいものです。


読めないからこそ

異なる値動きをする資産に

長期分散投資をするのが

王道の投資手法といわれています。


ただし、実際には

年齢や家計・保有資産の状況

これまでの投資経験、

今後のライフプランなどによって

投資戦略は異なってきます。


住宅ローンの金利選びと同じで

全ての人にあてはまる正解というものはありませんので

自分に合った戦略をとるようにしてください。


金利と株価は

密接な関係があります。


一般的には

金利が上昇すると株価は下がり

金利が下がると株価は上がる

傾向があります。


2024年以降、

アメリカと日本の金利がどうなるのか

それによって

株価や為替も

大きく影響を受けますので

引き続き

金利の動向に注意をしてください。