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②経験者に聞く 注文建築で家づくりを成功させるポイント(資金計画編)

2年前に郊外に注文住宅の戸建を新築された

斉藤様のお宅にお邪魔してきました。


住宅ローンや火災保険のほか、

資金面全般について

当事務所でお手伝いさせていただいたのですが

工務店選びや間取りの決め方、

資金計画においても

とても上手に家を建てられたお客様です。


久々にお会いして

当時を振り返りながら

家を建てるときに気をつけたポイントや

新居に住んでからの暮らしぶりについて

お話をお伺いしてきました。


前回、

間取りで気をつけたポイント

についてお伺いした記事

①経験者に聞く 注文建築で家づくりを成功させるポイント(間取り編)

に引き続き

今回は資金計画面で気をつけたポイントの

お話です。


画像


一社で決めず

複数社を比較検討するのはマスト


平井:注文住宅で戸建を建てる時には

代金の支払いが複数回になったり

最初にでてくる見積もりには

所要資金のすべては記載されていなかったりと

資金の流れがとても複雑です。


実際に建ててみてはじめてわかったことや

資金面で難しかった点など教えてください。



斉藤様:まず大手から中堅まで

複数のハウスメーカーの

展示場に見に行きました。


なかには一度見に行っただけで

その後自宅に複数回来てくれて

間取図を作成してくれた会社もありましたが、

予算オーバーで希望に合いませんでした。


ただ

複数の会社に

見積もりや間取図を作ってもらう中で

だんだんと予算感や間取りのパターンがつかめてきます。


今振り返ってみると

大きいお買い物なので一社で決めてしまわずに

複数社を比較検討するのは

マストだと思います。


要望を最初に伝え

トータル費用の余裕をみておくこと


家設計


平井:最終的に地元で実績のある工務店さんを

選ばれていましたが、

コスト面でも非常に上手に建てられた印象を

受けました。


これまで何千件というお客様の

見積書や工事請負契約書を拝見していますが

いつも不思議に思うのは


戸建の見積書や契約書・代金支払方法には

統一ルールがなく

工務店やハウスメーカーによって

実にバラバラということです。


よくある

注文住宅を建てる時のトラブル事例として

新居が完成した時には

最初に思っていた予算よりも

かなり多くの費用がかかったという

トラブルです。


なかには

+1000万円くらい

予算オーバーする方もいます。


これも

最初にお客様が聞いた

ハウスメーカーが言うところの

「予算」が

本体価格を指しているのか

付帯・設備工事も含んでいるのか

さらに諸経費や外構

解体・地盤改良の費用まで

きちんと見積もっているのかといったことが

くい違いの主な原因です。


そうは言っても

初期段階の打ち合わせでは

見積りにそこまで細かい費用を

盛り込むことはできないので

建てる側も注文住宅の場合は

ある程度費用に余裕を見ておく必要があります。


その点

斉藤様は最初からトータルでかかる費用を

余裕をみておさえておられ

むしろ最後は住宅ローンの借入額を

契約直前で減額しましたよね。



斉藤様:平井さんに

工事請負契約を結ぶ前の段階から入ってもらい

トータルでかかる費用について

余裕をみておくこと

外構の費用や諸費用まで

予算をとっておくことなど

注意喚起されていたので

あとから資金が足りなくなる

ようなことはありませんでした。


諸費用は何にいくらかかるのか

代金の支払いがいつ・いくら発生するのか

この辺は全く知らなかったので

工事請負契約をする前に

平井さんに

シミュレーションしてもらったのが

大きかったと思います。


また

後から追加工事にならないよう

工務店には最初からやりたいことの希望を伝え

トータルでかかる費用を教えてくださいと

言ってありました。


工務店さんも最初の段階で

先々を見越して費用に余裕をみて

正直に教えてくれたのも良かったです。


注文建築の住宅ローンは

余裕をもって事前対策を


オンライン動画自宅でPC操作


平井:住宅ローンの組み方も

新築マンションや

建売戸建・中古住宅と比べると

注文住宅がもっとも難しくなります。


金融機関によっては

取り扱っている住宅ローンの商品特性上

注文住宅の建築案件は取り扱えない

金融機関が実は結構あるんです。

ハウスメーカーと金融機関の

相性の問題もあったりします。


斉藤様:我が家も最初にあたっていた銀行が

注文住宅の代金支払い方法では

取り扱えないということが途中で判明し

平井さんにお願いしたという経緯があります。


この辺りは

一般の人は分からない部分だと思います。


平井:そうですね。

設計段階から完成・引渡まで

当事務所がコディネーターとして入ることで

金融機関と工務店、

さらには

司法書士・土地家屋調査士・保険代理店などと

お客の問題に入って

スムーズに資金調達・引渡を迎えられるよう

お金の面全般でサポートさせていただくのが

当事務所の役割となっています。


事前準備

→希望の明確化

→専門家の活用

といった正しい手順で実行


夫婦ダイニング


平井:改めて振り返ってみると

斉藤様が注文住宅を建てられた際に

資金面でも成功された秘訣としては


やはり

事前に下調べをきちんとされていたこと


ご夫婦の希望を最初の段階で工務店に伝えて

建築費用に余裕をみておいたこと


自分達の手には負えない専門的なことは

専門家の力をうまく借りて

正しい手順で事をすすめられたのが

成功の秘訣と思われます。


私個人としては

戸建ならではのゆとりと

これだけの広さとグレードで

イニシャルコストもそうですが

ランニングコスト(維持メンテナンス費)も

おさえられているのが

素晴らしいなと感じました。


素敵なお住まいを見させていただき

家づくりの当時のお話から

現在の快適な暮らしぶりのご様子まで

楽しいお話を聞かせていただき

ありがとうございました。