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中古住宅は消費税増税の影響が全くないのか?

東京の独立系ファイナンシャルプランナーの平井美穂です。

中古住宅を個人の売主から購入する場合は

売買価格に消費税が課税されません。

消費税は事業者が対価を得て資産を譲渡する場合に

課税され、個人間売買は非課税となっているためです。


では、中古住宅を購入する場合は

2017年4月~予定されている消費増税の影響はまったくないのでしょうか?


中古住宅は確かに物件価格に対しては消費税が非課税ですが

仲介会社に支払う仲介手数料には消費税が課税されます。

仲介会社が顧客から受けとる仲介手数料は宅建業法で上限が定められています。

【仲介手数料上限】

売買代金媒介報酬額
200万円以下の部分5.4%以内の金額
200万円超400万円以下の部分4.32%以内の金額
400万円超の部分3.24%以内の金額



売買価格が400万円超の場合、以下の簡易式で仲介手数料が求められます。

仲介手数料上限=(物件価格×3%+6万円)×1.08%(消費税込)

(例)売買価格5000万円の中古住宅を購入する場合
   
   仲介手数料=(5000万円×3%+6万円)×1.08%
        =156万円×1.08%
        =168万4800円



消費税が10%に値上がりすると仲介手数料を求める簡易式は

仲介手数料上限=(物件価格×3%+6万円)×1.10%(消費税込)    

先程の例では、

   仲介手数料=(5000万円×3%+6万円)×1.10%
        =156万円×1.10%
        =171万6千円


その差、 171万6千円-168万4800円=3万1200円

消費増税による影響は31,200円

建物価格に消費税が課税される新築住宅ほど影響がありませんが

中古住宅であっても、仲介手数料などに消費税がかかるので

消費増税の影響を受けることになります。


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| 11:48 | 未分類