こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの平井美穂です。
新年度スタートの4月は各金融機関
新たな施策やキャンペーンを発表することが多い
時期でもあります。
住宅ローンに関しては
成人年齢がこの4月から
18歳に引き下げられたことで
都市銀行4行については
3行が申込可能年齢を18歳に引き下げています。
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<都市銀行の住宅ローン申込可能年齢>
三菱UFJ銀行・・・ 18歳以上70歳未満
三井住友銀行・・・18歳以上70歳未満
みずほ銀行・・・・18歳以上71歳未満
りそな銀行・・・・20歳以上70歳未満
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現実的には18歳で借りる方は少ないと思いますが
私は20年くらい前に一度だけ19歳の方の
住宅ローン借入のお手伝いをしたことがあります。
当時でも金融機関によっては
未成年に対して融資をする金融機関がありました。
また最近の話ですが
83歳のお客様の住宅ローンの申し込みの
実行支援をさせていただきました。
83歳は都市銀行の申込可能年齢を過ぎていますが
金融機関や申し込みの仕方によっては
住宅ローンの融資を受けることができます。
このお客様は
広い戸建からコンパクトなマンションに
お住み替えのお客様だったのですが
現金で払おうと思えば払えるお客様でした。
ただ、将来おとずれる相続対策のために
あえて住宅ローンを借りたのです。
まず、相続が発生した場合に
相続財産をどのように分割するのか
相続税がどれくらいになるのか
シミュレーションをしました。
結果、相続人である3人のお子様に
公平に相続財産を残すことを考えた時には
現金を多く残しておいた方が賢明だったため
住宅ローンの借り入れをすることになったのです。
相続税対策としても
あえて住宅ローンを残す方が
得策とも判断できる状況でした。
このように
住宅ローンはどこも同じなわけではなく
金融機関によって申込要件も審査の仕方も
まったく異なります。
もちろん
金利や諸費用も異なるので
より有利なところを選ぶ必要がありますが
住宅ローン選びの際には
ご自身が置かれている状況や
購入する住宅の状況
また取引の仕方など
すべてにマッチする金融機関を
選ぶ必要があります。
単純に金利が低い
変動金利0.375%の銀行で借りたいと思っても
購入する住宅の種類や代金の支払い方
またご自身がおかれている状況では
利用できない場合もあるということです。
審査の結果
借りたいと思っていた0.375%では
承認がおりず
0.675%になってしまったという
ケースもよくあります。
こういう話をすると
住宅ローンは複雑でよく分からないし
何に気をつけてみればいいのかも
わからないので
商品選びは面倒くさいと
思う人もいるかもしれません。
実際の不動産取引の場では
とにかく時間がないので
不動産会社にすすめてもらった商品一択で
決めてしまう人も多くなっています。
ただ金利は0.1%違うだけで
総返済額が100万円違います。
(5000万円を35年元利均等返済で借りる場合)
住宅ローンを取り扱う金融機関は
軽く100社以上ありますし
A銀行では通らなくても
B銀行では通るということは
よくあるケースです。
日本の住宅ローン金利は
外国人がなんとかして借りたいと
うらやむほどの低金利ですので
それぞれの金融機関の特徴をうまく利用して
有効活用してもらいたいと思います。
時間や手間を省いて
賢く住宅ローンを有効活用したいという方は
平井FP事務所までお問い合わせください