本日は不動産会社の新入社員様向けに
住宅ローン実務研修をさせていただきました。
どのように金利が決まり
金利の種類によってどのようなリスクがあるのか
現在の金利市況において
貸し手である金融機関はどのような思惑で融資をし
消費者側はどんな点に注意をすべきか
お客様へ提案するプロとしては
お客様のためにどういったアドバイスをするべきか
こういったことを半日かけてお伝えさせていただきました。
興味深かったのは社員の皆さん全員に
「もし自分が今住宅を購入するとしたらどの金利を選ぶ?」と質問したところ
「変動金利」「10年固定金利」「35年固定金利」の3択に見事に分かれたことです。
選んだ人が最も多かったのは「10年固定金利」ですが
「変動金利」も「35年固定金利」も選択する人が結構いました。
これは当然の結果であり
本来金利選びというのは人によって正解が異なります。
都心の駅近に50㎡台のマンションを買う新婚夫婦と
土地を購入して注文住宅を建てる5人家族とでは
当然適した金利は異なりますし、
貯蓄残高や資産運用経験の有無などによっても
適している金利が異なります。
また現在のように
変動金利と固定金利の差が
ほとんどないような金利市況下と
10年前、変動金利と固定金利の差が
1.5%くらいあった当時とでは
選ぶ金利が異なってくるという
側面もあると思います。
また少しうがった見方をすると
3択の時に人は真ん中を選ぶという
松竹梅の行動心理学が働いているのかなとか
自分がいざ購入する側に立った場合や
売る側に立った場合は
またいろいろなバイアスが働くのかな
などと考えたりもしました( *´艸`)
研修では
変動金利と固定金利のメリット・デメリット
それぞれのルールの違いや適している人
過去から現在までの金利の推移
これから起こるかもしれないあらゆる可能性と
一般消費者がとるべき家計防衛策について
多角的な視点で話をじっくりしました。
変動金利と固定金利
いずれを選ぶにしても
それぞれの仕組みやリスクなど
きちんと理解し本質を捉えた上で
自分の頭で自分に本当にあったものを選ぶ
そして変動金利を選ぶ場合には
しっかりとリスクヘッジをする
それが伝わっていたのであれば嬉しいことです。
新入社員のみなさんは
消費者と一番感覚が近いフレッシュな存在です。
お客様に寄り添ったアドバイスをしてください。
皆さんのご活躍お祈り申し上げます!!