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空き家を活用した事例

父親が所有する空き家を活用したマイホーム取得事例



空き家



【FP相談に至った経緯】

30代・既婚者のK.Sさんは

父親が所有する空き家を好きなように処分していいと言われていました。

そこで、K.Sさんは、その土地に建て替えをするか、

もしくはその土地を売却して、

売却資金を元手に他の土地を買って新たに建設するか悩んでいました。


家の予算とマイホーム選び




☑古家を解体して建替えをする場合、総額いくらかかるか?


☑古家付土地を売却した場合、いくらで売れるのか?


☑売却資金を元手に新たな土地建物を購入する場合
いくらくらいの費用の持ち出しとなるのか?





解体工事 


さらに、

K.Sさんは転職してから間もなく、勤務先の問題などから

住宅ローンの借り入れについても不安でした。



また、親の土地に建物を建設すると

贈与税がかかるのか?

相続の時に何か問題があるのか?

ということも心配していました。



家の査定



通常、土地から購入する場合は、仲介会社がいろいろと相談にのってくれます。

ところが、K.Sさんのケースでは土地は既にあるため

仲介会社と取引する必要がなく、誰に相談していいのか困っていました。



そこで、

土地活用や住宅購入、ローンに関する相談を専門とするファイナンシャルプランナーに

相談しようということになり、平井FP事務所に相談にいらっしゃったのです。




【ご提案内容と費用】

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〈1stステップ〉面談  (費用)1回2時間1万円(税別)

まずは、面談にて相談内容を詳しく伺い、問題点をあきらかにしました。

K.Sさんが漠然と心配していることについて

問題の本質が何なのか、

それを解決する方法にはどんな方法があるのか方向性をご提示。


ご本人が心配されていても、実務の上では問題とならず心配は要らない点

逆に、ご本人がお気づきでなくても、

相続や税金面、ローンの借入を考えた時に注意が必要であり、

慎重に選択肢を選ぶべき点を整理してご説明しました。


〈2ndステップ〉空き家活用法と住宅ローンのご提案 (費用)5万円(税別)

提案書表紙

約2週間のお時間をいただき、仲介会社・税理士などと連携をとりながら

以下の内容を盛り込んだ提案書を作成、再度面談の上、ご提案させていただきました。

<ご提案内容>

◎土地売却価格の査定

◎土地を売却する際の諸費用概算の見積もり
(解体撤去費、測量費、仲介手数料)

◎希望エリアで土地・建物を購入する場合の概算費用見積り

◎売却代金を父親からを援助してもらう場合の贈与・相続・税金に対するアドバイス

◎建て替えする場合の費用概算見積り
(解体撤去費、測量費、設計建築費用、登記費用、ローン関係費用等)

◎父親の土地に建設する場合の贈与・相続・税金に対するアドバイス

◎「建て替え」「土地建物購入」それぞれの場合の住宅ローンの借入方法と注意点

◎住宅ローン審査申込する上での注意点

◎共稼ぎ夫婦の借入方法とそれぞれの留意点

◎助成金、金利優遇など各種優遇政策を受ける上での段取りや手順のアドバイス





ここまでの提案を終え、K.Sさんにはいったん

「親族で空き家の活用について話合いをもたれること」

「ご夫婦で今後のライフプランについて話し合われること」

「セカンドオピニオンとしてご自身で税務署に相談すること」

をおすすめしました。

特に、税金に関するアドバイスは当事務所でも税理士に確認をとっていますが

税理士によって見解が異なることがあり、

また土地の権利者である父親と使用する息子であるご本人が一緒に

税理士に相談することが重要であることから強くお勧めしました。

議論


平井FP事務所の提案を受けた後、

K.Sさんは父親と一緒に税務署に行き、

それぞれの方法を選択した場合の税金の取り扱いについて

提案の通りで間違っていないか改めてご自身で確認をしました。

税理士の前で父親とお互いの意思を再確認できたことは

改めて方向性の整理ができ、

後のち予想しないトラブルにならないためにも良かったとおっしゃっていました。

また、夫婦や兄弟とも話し合いをもち、

父親の土地に自分が戸建を建築し永住することについて

了解を得たようです。

それまで漠然としていた相続や贈与といった税金面の心配が消え

どれくらいの費用を見ておけばよいか予算感もつかめたので

K.Sさんは工務店に相談しに行きました。



設計士に相談をした結果

どれくらいの規模の建物が建つのか

予算はどれくらいかかるのかイメージがついたそうです。

ところがローンの話になると

「住宅ローンはご自身で銀行に申込をしてください」と言われてしまったようです。


実は、これ設計事務所や工務店ではよくある話です。

〇〇ハウスや〇〇ハイムといった大手ハウスメーカーであれば

住宅ローンの提案にも慣れていますが、

設計事務所や工務店では住宅ローンの提案まではしないところが少なくありません。

また、提案してもらえたとしても

それがベストな住宅ローンかどうかは分かりません。

なぜなら、彼らは設計や建設のプロであって

住宅ローンのプロではないからです。

どうやらつなぎ融資が必要そうだけれども手続きがよく分からない、

また金利優遇や助成金を使うためには

設計段階から踏まなけらばならない手順があることを

先のご提案で伝えていたので

再び、平井FP事務所に引き渡しまで住宅ローンや火災保険、お金の流れについて

トータルで実行支援してほしいとのご依頼をいただきました。



〈3rdステップ〉住宅購入実行支援 (費用)30万円―5万円=25万円(税別)


<実行支援サービスメニュー>

◎金融機関の審査規定・申込手順のご案内
(審査申込にあたって書類のチェック、懸念点と対策のご案内)
 
◎建築計画にそった資金調達方法・手続きのご案内

◎諸費用概算見積り、資金の流れフローチャートの作成

◎助成金・優遇制度の利用手続きのご案内(設計事務所・工務店との連携)

◎火災保険・地震保険の比較検証・加入方法のアドバイス

◎住宅ローンを活用した保険の利用方法・見直しの提案

◎引き渡しまでの総合的な実行支援







結局、K・Sさんが始めて平井FP事務所を訪れてから

新居の完成・引渡しまで約2年もの歳月がかかりました。

設計事務所をいれて間取りや意匠設備の

細部にいたるまでこだわりをもたれていたので

余計に時間がかかったのですが

完成した建物はそれはもう素晴らしいものでした。


途中、確定申告を2期またいだのですが、

ローン審査に影響がないよう申告のお手伝いなども

させていただきました。

また優遇制度や資金調達のために

設計段階から申請が必要な手続きなど

工務店・設計事務所と連絡を密にとって

フォローさせていただきました。

結果として、K・Sさんは

土地活用から設計・建築、ローン・保険選びまで

あらゆる選択の場面でベストな選択をし

素敵なマイホーム建設を成功させていました。