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火災保険に二重加入してしまったトラブル事例

東京の独立系ファイナンシャルプランナー平井美穂です。


1つの住宅に対して

複数の火災保険を重複してかけてしまうのが

火災保険の二重契約です。


医療保険や生命保険と違って

火災保険は重複してかけても

万一の際にはいずれか1つの契約からしか

保険金が支払われません。

つまり二重契約は完全に保険料の無駄払いと

いうことになります。


火災保険の契約の際には

対象物件に既に加入している火災保険がないかどうか

保険代理店の募集人が契約者に

確認するようになっています。

ところが、肝心の契約者が

加入したのを忘れているケースも。


一昨年、コンサルティングをさせていただいた際に

火災保険の二重契約が

見つかった事例がありました。

そのご家族は18年前に戸建てを新築、

当時の主流だった住宅金融公庫でローンを借り

期間30年の特約火災保険(※)に加入しました。

購入から4年が経過した時に

市場の金利が下がったので都市銀行に借り換え、

公庫は完済しましたが、

火災保険はそのまま加入していました。


ところが、更に10年ほどの月日が流れ、

いつしか特約火災保険に加入していたことを

忘れてしまったのです。

ポストに入っていた全労災の火災保険のチラシを見て

自ら連絡をし、重ねて契約をしてしまいました。

奥さまの話では

「公庫を完済したから火災保険も契約が

終わっていると勘違いしてしまった」とのこと。


結局、二重契約に気がつくまでの間

およそ10万円くらいの保険料が無駄に

なってしまったのです。


火災保険の契約は

住宅ローンの契約とセットで

金融機関で加入手続きをするケースが多く

このお客様のような誤解をしやすいかと思います。

また、十年以上前のことは記憶が薄れるのも

無理がありません。


当時の契約書や証券はひとまとめにして

後から確認しやすいように保管してください。


当事務所のコンサルタントでは

過去の契約書や証券がたくさんあって

現状がどうなっているのかよく分からない

というお客様に対して

内容を整理させていただくことも

させていただいております。


火災保険についてお困りのことがあれば

当事務所までご相談ください。

お問い合わせ

(※)特約火災保険・・・かつて住宅金融公庫で住宅ローンを借入する際に加入が必須条件であった公庫専用の火災保険。現在では、フラット35の住宅ローン利用者の新規加入は停止している。


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